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28歳男 葬式と悲しみ

Posted on 2019年9月19日 by de

現在28歳のサラリーマンです。ここ最近親戚が亡くなることが増えてきて、良いのか悪いのか葬式に参加するのにもだいぶ慣れてきたように思います。
自分の中で一番記憶に残っているのは小学二年生の頃に親しかった叔父が亡くなった時のことです。小学校の授業中に突然、別のクラスの先生が教室に入ってきて「○○さん(私の苗字)の叔父さんが亡くなったそうよ!」と叫び、すぐに帰るように促してきました。その時の私は、他のクラスメイトから注目を浴びているように感じて、少し高揚感を抱いていました。
その高揚感は叔父が住む地域に飛行機で移動した後もずっと続いており、兄弟と一緒に平日なのに、学校に行かないで済んでいる状況を楽しいとさえ感じていました。
しかし、それは葬式が始まったことで一変します。周りの空気は感じたこともないような重いもので、普段は明るい父の顔が固くなっていたのは今でもよく覚えています。そして、叔父の棺が運ばれる際、母が声をあげながら泣き出しました。それを見て私だけでなく、他の兄弟も声をあげて泣きました。
それ以降は不思議と涙が出ることはなく、火葬も粛々と行われ、葬式で出た料理がおいしいと思う余裕さえありました。
今振り返って思えば、あの時私が泣いた理由は「親しい叔父さんが亡くなって悲しくなったから」ではなく「母が兄弟の死を嘆く姿が痛々しかったから」が大きいと思います。他人の死よりも自分の母の悲しみの方が辛いものだと実感した今だからこそ、なるべく親を悲しませるようなことをしないようにと今日まで生きてきました。もちろん叔父との別れは悲しかったですし、今でも叔父と過ごした日々のこと思い出すことができます。ただ、私に与えた影響として大きいものは母が悲しんだということであり、恐らくそちらの方が強く心に残っています。
そう思うからこそ、自分は両親に先立って死ぬことはないようにしなければと考えます。親に対して何をするわけでもありませんが、一つの恩返しとして私は長生きをしたいと思っています。

Posted in 体験談

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